【漢方薬】平胃散の効能

こんにちは、おりごやの高野です。

【漢方薬名】
平胃散（へいいさん）

【生薬の構成】
白朮または蒼朮・厚朴・陳皮・大棗・甘草・生姜

【適応症状】
・胃の症状
・口内炎や腸炎など

【注意する副作用】
甘草･･･浮腫・血圧上昇

平胃とは、胃を平らに（やわらかく）するという意味で、胃の状態を安定させることです。半夏瀉心湯に似ていますが、厚朴が含まれています。
厚朴の薬理作用は、筋弛緩・鎮痛・鎮痙・胃酸分泌促進・抗ストレス潰瘍・胃粘膜出血抑制などです。漢方医学では、鎮咳・去痰・健胃などの作用があります。
厚朴と白朮または蒼朮を組み合わせると、胃腸の水滞を改善します。

平胃散を選択するヒントは、胃の不調です。
食欲不振・消化不良・胃のもたれ・上部膨満感・悪心・嘔吐・口が粘る・味がない・下痢・冷えなどが適応症状です。
急または慢性胃炎・機能性ディスペプシア（消化不良）・急性腸炎・口内炎・急または慢性腸炎などに使います。

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