【漢方薬名】
牛車腎気丸（ごしゃじんきがん）
【生薬の構成】
地黄・牛膝・山茱萸・山薬・車前子・沢瀉・茯苓・牡丹皮・桂皮・附子
【適応症状】
・高齢者の諸症状
・糖尿病、高血圧症、白内障、前立腺肥大など
・下半身の冷えと浮腫
【注意する副作用】
地黄･･･胃腸障害・下痢
桂皮･･･アレルギー
附子･･･動悸・のぼせ・頭痛・悪心・舌のしびれ
八味地黄丸に牛膝・車前子を加えた薬です。八味地黄丸より附子が増量されています。
附子は血流を改善し、浮腫みをとり、痛みをやわらげてくれます。
牛車腎気丸を選択するヒントは下半身の症状です。腎陽虚のときに選びます。
腎陽虚の状態は、精神活動低下・性欲低下・視力及び張力低下・浮腫・夜間尿・乏精子症・骨粗しょう症などになります。
下肢痛・腰痛・しびれ・かゆみ・白内障・眼精疲労・耳鳴り・排尿困難・頻尿・慢性腎炎・ネフローゼ症候群・萎縮腎・糖尿病・高脂血症・陰萎・男性不妊・急または慢性膀胱炎・前立腺肥大症・慢性前立腺炎・脳血管障害後遺症・高血圧症・低血圧症・肩こり・関節周囲炎（五十肩）・骨粗しょう症・老人性皮膚掻痒症・湿疹・各疾患に伴う浮腫・更年期障害などに使います。
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