【漢方薬】防風通聖散の効能

こんにちは、おりごやの高野です。

【漢方薬名】
防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)

【生薬の構成】
黄芩・甘草・桔梗・石膏・白朮・大黄・荊芥・山梔子・芍薬・川芎・当帰・薄荷・防風または浜防風・麻黄・連翹・生姜・滑石・芒硝

【適応症状】
・高血圧の随伴症状(頭痛・頭重・のぼせ・めまい・耳鳴り・肩こり)
・便秘、痔疾患など
・月経不順、更年期障害、不妊症、子宮及び付属器の炎症(子宮筋腫・子宮内膜症)など
・鼻炎、副鼻腔炎、蓄膿症、酒渣(赤鼻)など

【注意する副作用】
黄芩・・・息切れ・咳
石膏・・・利尿作用過多
滑石・・・利尿作用過多
芒硝・・・腹痛・下痢
山梔子・・・腸間膜動脈硬化症
麻黄・・・胃腸障害・のぼせ・発汗過多・興奮・不眠・動悸・頻尿・排尿障害・血圧上昇
当帰・・・胃腸障害・腹痛
川芎・・・胃腸障害・腹痛
甘草・・・浮腫・血圧上昇

防風通聖散は、臓毒証体質の治療に使われます。臓毒とは、風毒・食毒・水毒・梅毒を言います。
風毒は、皮膚疾患・腎疾患です。
食毒は、食べ過ぎ・油のとり過ぎなどです。
水毒は、動脈硬化・高血圧症・頭痛・めまい・耳鳴り・不眠・動悸・神経痛などです。
臓毒証体質は、皮膚の色が白く、体格はたくましく、肥満傾向にあります。
麻黄と石膏の組み合わせで、止汗・浮腫をとる作用があります。

防風通聖散を選択するヒントは、肥満と便秘です。
脳梗塞・脳出血・慢性腎炎・痔疾患・坐骨神経痛・蓄膿症・気管支喘息・糖尿病・脚気・高血圧・肥満・便秘などに使います。

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