【漢方薬】三物黄芩湯の効能

こんにちは、おりごやの高野です。

【漢方薬名】
三物黄芩湯(さんもつおうごんとう)

【生薬の構成】
地黄・黄芩・苦参

【適応症状】
・手掌足底の熱感
・口渇と頭痛
・皮膚疾患

【注意する副作用】
地黄・・・胃腸障害・下痢
黄芩・・・息切れ・咳

三物黄芩湯は産褥熱に使われた漢方薬です。
地黄は、血糖低下・強心・血圧上昇・利尿・瀉下などの作用があり、漢方医学では、涼血・補血・強壮・清熱・止血などの作用があります。
黄芩は、解熱・解毒・胆汁分泌促進・胃酸分泌抑制・抗炎症・抗アレルギー・抗菌・脂質代謝改善・血栓形成抑制などの作用があります。
苦参は、潰瘍抑制・血圧上昇・血管収縮などの作用があり、漢方医学では、健胃・利胆・消炎・止瀉などの作用があります。

三物黄芩湯を選択するヒントは、手掌足底の熱感です。
夏になると手掌足底に熱感がある、冷たいところに触れたがる、布団から手足を出したがるなどが適応症状です。ほかには、湿疹・水虫・進行性手掌角化症・掌蹠膿疱症・しもやけ・口渇と頭痛・不眠症などの症状があります。
自律神経失調症・神経症・不眠症・口内炎・血の道症などに使います。

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